私の出会ったアラスカ⑥ アダムス家と村の暮らし [アラスカ]

ビーバー村に着いた翌日

早速、たくさんの木材をスノーモービルの後ろにソリを連結し、
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ガマの穂があったので湖沼だな~とわかるけれど、
どこまでも続く雪原と森を抜け

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時々ライチョウやキツネに出会い

約1時間、顔と手が凍ってきたころに到着したのは

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夏に向けて建て始めたというキャビン

川沿いの森、約160エーカー(調べたら東京ドーム14個分だそうで\(◎o◎)/!)の
土地があるそうで、グリズリーやブラックベア、ムースたちと同居できるそうです

夏には遡上してくるたくさんの鮭をとる別荘のようなキャビン
クリフに『住むか?』と聞かれたので『ぜひ!』とお願いしておきました(≧▽≦)

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途中にはわなも仕掛けてあり
翌日、大きなクズリ(イタチの仲間)がかかっていました

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銃猟は2月までということで、この時期はトラッピングによる
小動物の捕獲が主に行われています

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これはビーバーの巣です

みんなでわなを仕掛けに来たのですが、残念ながら引っ越した後のようで

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とっても落ち込むアダムス家の皆さん[あせあせ(飛び散る汗)]

で、違う場所に行き

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いるのを確認し(住んでいる巣の周りにはエサにする新しい枝がたくさん積まれている)
わなを水中に仕掛けます

翌日、その翌日と2日続けて1頭ずつ、ビーバーがかかっていて
とっても美味しい煮込みをごちそうになりました
ビーバーは毛皮もとても温かく、帽子や手袋、ブーツなど余すことなく利用されています

お肉は他にも初日にいただいたムースや

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クマカレー
なぜ会津で食べるクマさんと違ってまったく臭みがないんでしょうね!!

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雁(ガン)のモモ肉
脂が多く、食べるとお腹がプーピーになるよ!と言われましたが
私、ぜんぜん平気でした♪
カモ肉同様しっかりとしたかみごたえのあるお肉でした



とっても寒い土地で、しかも村にはスーパーもないので

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甘いものもあいちゃん手作り!!
シナモンロールは私も手伝ったのですが、
焼きすぎて固いフランスパンのようになってしまいました
ドーナツはこのあとアイシングまでしていて、あ~、おいし~?

村では集会所に集まって
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ケーキウォークというイベントも時々あるそうで連れて行ってもらいました

1周1ドル、数字の書いた紙の周りを音楽に合わせて回り(椅子取りゲームみたいです)
音楽をとめた後に箱から数字の書いた紙を引き、その番号にいる人が当たりです!

なんと、私、最初に当たって
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ケーキ一皿(このカップケーキが7個)ゲットしました

ケーキは村の方々が作って持ち寄っているそうで、ホールのアップルパイや
チョコレートケーキ、パンなどいろいろあって、
小さな村ならではの冬の楽しみだな~と嬉しくなりました


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たまには外でたき火でホットドッグの夕食
あいちゃんと一緒に写っているのはコーソの弟のホーン
アンカレッジに住んでいて、遊びにきていました


そうそう、こんな風にたき火をしたり
暖炉に必要な薪もトラッピングのついでに調達します

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クリフの孫で同居しているコーソは13歳ですが
スノーモービルもチェーンソーも使いこなせ、狩りもできます
小さなころからこうやって生活の知恵を習得していくことのできる環境
決して学校では教わらないけど、実は一番大切なことではないでしょうか

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どれだけあっても長い冬を越すために余ることはありません

森の中の立ち枯れた木を村の人々が薪にすることで、
新しい木を育てるために環境を作り、モービルで走る道も安全にする
自然と暮らしが密接に関わり、ちゃんとバランスがとれています

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薪割りに挑戦しましたが、2本割るので精いっぱいでした
あいちゃんは簡単に割っていましたが、
ただ力があるのではなくコツがあるのでしょうね!!!


そして、クリフとあいちゃんの大切なお仕事は

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ガイドウォークです

チナホットスプリングスやフェアバンクスからツアーで来るお客さんに
ビーバー村の歴史やネイティブの生活を紹介しています

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村の中の案内はあいちゃんが

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生活はクリフが案内しています

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肉の貯蔵小屋のクマの頭骨や手、凍った大きなサーモン

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巨大なムースの角は写真スポットです

世界中から来る人々にこうやって村の歴史や暮らしを紹介できるなんて
本当に素晴らしいことだと思います
日本人のフランク安田さんが作ったこの村を、
ご縁があってこの村の男性と結婚し、そして伝えていくあいちゃん

あいちゃんも星野道夫さんの写真と文章に惹かれてアラスカに来たのが最初だそうです

星野さんのアラスカに対する想いが
こうやって引き継がれていることを改めて感じました



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私はビーバー村で泣けるほどの青空というのを初めて見ました










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コメント 10

山子路爺

雪に埋もれたビーバーのお家……
みんなどこに行ったのかなぁ〜

by 山子路爺 (2015-04-09 00:07) 

クロちゃん

hidamariさん、おはようございます。♪
雄大な自然と恵み、そこに暮らすたくましさを、いーっぱい感じます。
白い世界に青空、自然と笑顔になりますね。
小さいことなんて忘れさせてくれる世界だー。(^^)/

by クロちゃん (2015-04-09 06:28) 

よしころん

すごい~! アラスカに別荘できたね ヽ(^o^)丿
by よしころん (2015-04-09 07:35) 

nousagi

ほんとだ~
泣けるほどの青空ですね。
一日一日を大切に生きているのが
今日は何日だったっけなんて
いい加減に生活している自分との違いを感じます。
ライチョウ、いるんですね。
by nousagi (2015-04-09 09:34) 

sizuku(姉)

ひだまりちゃん、毎回、素晴らしいレポと写真に感動しながら拝見しています。
あいちゃん、素晴らしい人ですね。
ひだまりちゃんが言うように、星野さんの想いと意志がこうして繋がっているんだね。
フランク安田さんの意志も…そしてアラスカの先住民族の人々の想いや祈りや生活や、もろもろの歴史も…
それを肌で感じ取ってきた感動は筆舌に尽くしがたいのだろうななんて思いながら拝見してます。

オーロラの下で、宇宙に抱かれてると思ったという名言。
泣けるほどの青空を見たという名言。
そして、これから登場してくるだろう名言が物語っているよね。

わたしは、残雪の尾瀬で見た、真っ青な青空に感涙したことがあるけれど、
いつも、そんな尾瀬の青空を見上げているひだまりちゃんが泣けるほどの青空。
ビーバー村の青空に想いを馳せています。
by sizuku(姉) (2015-04-10 10:28) 

はるか

アラスカ先住民から安田さんにそしてアダムズファミリーのクリフとあいちゃんにと、引き継がれているビーバー村の生活。

ひだまりちゃん、すんなりと溶け込む姿がとてもいいなあ~

「泣けるほどの青空」も村に生きる人々も、皆なんて素晴らしいの!!

見る度に「ほ~」って感嘆のため息。



by はるか (2015-04-10 11:44) 

hidamari

山子路爺様
雪融けの洪水とかあると、巣なども流されたり水没したりして
別の場所に移動してしまうそうです。
夏はなかなか行けないような細い川の中なので、冬に何か所もある
こいうった巣を見つけながらわなをしかけるそうです!

クロちゃん
ホントに尾瀬も十分日常とか離れた世界のような気がしていましたが、
スケールが全く違っていて、驚きと感動の連続でした!!!

よしころんちゃん
はい、ビーバー村とフェアバンクスにもできました♡

nousagiさま
私、日にちも曜日も忘れていました。
毎日必要な仕事をし、蒼い空を眺め、夕陽をいつまでの見ながら
夜の星空やオーロラに涙する。
ずっとこれだと生きていけないですね・・・(^_^;)
ライチョウも貴重なタンパク源!!!

sizukuお姉ちゃん
ぜったいに一緒に行きましょう!!
あいちゃんにもお姉ちゃんたちを紹介したいです♡

はるかちゃん
すんなり溶け込めたのはやっぱりあいちゃんとクリフのおかげです。
クリフはわかる英語でいつも私を和ませてくれました。
あとは、もう笑顔で乗り切る!!



by hidamari (2015-04-10 19:08) 

ヴェール

新潮文庫「アラスカ物語」を読みながらレポを拝見しております。
文庫本の最初に地図が付いており、ビーバー村の位置が良く分かりました。
これをもとにgoogle mapの航空写真で、ユーコン河の北岸を辿って行くと、
ビバー村があり、各通りや家々がはっきりと見えました。

by ヴェール (2015-04-11 09:40) 

hidamari

ヴェールさま
本当に小さな村ですが、ユーコン川沿いの村では交易が盛んに
行われていたそうです。日本とも縁のあるビーバー村、本を読むと
ますます身近に感じるのでは?
by hidamari (2015-04-11 19:35) 

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